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「と畜」のお話
食肉にするということ。それは、動物たちの生命を絶つことを避けては通れません。生死をあつかうということは、それだけで相当の責任と覚悟が要ることでもあります。
加えて、食肉を生産するということは、口に入れる人間=消費者への責任をも伴っているということなのです。

と場に到着した牛や豚は、ゆっくり休ませ、病気がないかを検査します。そして、牛は畜銃で失神させたり、豚は電気ショックにより失神させ血を出して生命を絶ちます。

牛や豚からつくられるのは、お肉だけではありません。皮や骨、レバーなどの内臓肉や血液など何一つ無駄にするところはありません。大切に育てられた牛や豚から命をもらうのですからあたりまえのことです。このような、と場の仕事を、食肉処理といいます。

パッケージされお肉となり、様々な料理をされ口に運ばれるまで、食とはどういうことなのか、お肉を食べるという行為にはどういう道をたどっていくのか…。
今の子供たちは、食ということについてとてつもなく欠落しているものがあるのではないのでしょうか。

戦後、まだまだ食するということが大変であった時代に生まれたものとしての
いただきます、ご馳走様』の言葉。この、深い感謝の気持ちを忘れてはいけないと思っております。
処理の流れ
搬入
畜産農家からトラックに積み込まれた家畜が、食肉処理場に搬入されます。 
施設の入り口で車両は消毒されます。
検査
健康な家畜であること、体表の汚れがないことを確認し受け付けます。
異常が疑われた場合、と畜検査員に連絡し病畜棟に移動します。
生体受付では、耳標番号、出荷者、性別、頭数等の記入と計量が行われます。
係留
係留場で家畜に休息を与えます。
と畜
と畜ラインに導入し牛や豚を失神させます。
放血/懸吊(吊り上げます)
肉に血液が入り込むことを防ぐために血液を除去します。ライン方式によって処理を進めるために、と殺された豚をラインへと引き上げます。
洗浄/前処理/内臓摘出
自動洗浄機によって体に付着した血液等を除去します。前足、後ろ足を切断後、その周囲の皮をはぎます。胃、腸管、肝臓、肺、心臓等を取り出し、と畜検査員が内臓検査をします。
皮むき/背割り/トリミング
皮むき専用の機械(スキナー)によって皮を完全にむきます。
背骨に沿って、正中線上を専用のノコギリで切断します。被毛などが付着していないかどうかを確認し、付着している場合は取り除きます。
洗浄
ノコギリくずや、血液の付着している箇所を自動高圧洗浄機にて洗浄します。
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